あ〜〜ゆうてもうた‥‥‥ ミホ、困ってるよな?絶対。 トントンとノックする音で振り向くと 弟の麗が私服で立っていた。 「アニキただいま」 「おかえり〜って、っまえどこ行ってたんや?」 最近、麗の帰りが遅い。 まだ10歳の小学生のくせにヤンチャ坊主の麗。 だらしなく履いたズボンに上は薄いピンクのTシャツ、そして右手に缶ジュースを持った麗が言った。 「あぁ〜アニキまで説教すんなよな。 俺疲れたから寝る、おやすみ」 「おいっ!!れい!!」