いつもとなりにはキミがいた




「テストの日までがんばろ?‥‥そのあとは、距離置いてもいいから」



と言ったシュウ君は今にも泣き出しそうだった。



「ごめん‥‥シュウ君。」



としか言い返せないあたしは胸が締め付けられそうな気持ちだったーー‥‥‥



「なんで謝るねん? いいから別に! 俺、諦めてへんし。 あ、ミホ!」




振り向いたあたしにシュウ君はとびっきりの笑顔で



「ちゃーんと宿題してこいよ?じゃあな」



「はーい!センセイ!」




なんて冗談を言って家に入った。




シュウ君のキモチを聞かされたあたしは



少しドキドキした気持ちになった。