インタンホンを鳴らすと すぐに玄関のドアが開いた。 「いらっしゃい」 シュウ君はニコッと笑って、うちの鞄を軽く持ち上げた。 「あ、ありがと」 「久しぶりやけど、俺の部屋わかる?」 シュウ君の家は凄く広いお家で 両親が病院を経営していて、シュウ君には唯一の弟がいる。 5つ下でまだ小4の麗君。 「うん!覚えてるで!」 「じゃ、俺ジュース運ぶから先に行ってて」 そう言って大きい荷物を持って、3階の一番奥の部屋に入った。 階段の手前にある部屋が弟の麗君の部屋みたい。