??「姫華~遅いっ!!」



親友の真希が頬を膨らませて怒っている。真希は私と同じ城西高校の1年生だ。



『ごめ~ん』



なぜ謝っているかというと、私がバイトに遅れてしまったからである。



私はスーパーでバイトしている。たまに駅の前でティッシュ配りもしている。



店長に怒られた後、着替えてレジに入った。着替えるといっても、エプロンをするだけだ。



『いらっしゃいませ~』


『ありがとうございました』



あと30分でバイトが終わるというとき、“ドサッ”と誰かが倒れる音がした。



真「ちょっと姫華大丈夫!?姫華…姫華…。」



倒れたのは姫華だった。