「では、名前を言って下さい」


「…城月 颯」


「聡岬 龍」


「ではふたりはあそこの開いてる席に座って下さい」


そう言って担任が指差したのはうちの隣の開いとる席とその後ろの友達の隣の席やった。


うちは嬉しくてしょうがなくなった。


せやけど後ろに座る友達は…


「最悪だ…」


ショックを受けとった。


そしてうちの隣には颯が座った。


うちが、隣に座った颯を見ると颯と目が合った。


「……」


「颯やろ?久しぶりやなっ」


うちがそう言って笑いかけると颯は驚いたように目を見開いて、


「お前…」


と、小さく言った。


「何でわざわざ関東からうちの学校に転校してきたん?」


うちがそう言うと颯は、


「…関東の族全部潰してきたから今度は関西を潰しにきたんだよ」


そう言ってポケットから煙草を取り出した。


「アカン!」


「あ?」