だけど、ある事がきっかけで途中で争いは中止。


そのある事ってのは…ポリスなんやけどな。


うちらが激突しとるときにポリスが来よって…


とにかくあの時は大変やったな…


ちなみにポリスってのはこっちの言葉で警察の事や。


「鬼蛇は厄介だから最後にしとくか?」


晃が、もううちが何を言うか分かってるかのように不敵な笑みを浮かべてそう言ってきた。


「…いや、最初に攻める。この前ポリスに邪魔されて途中で終わってしもうたからな」


「瑠李ならそう言うと思った」


「鬼蛇さえ、傘下にすれば後は楽勝や」


「鬼蛇以外で厄介なチーム、思い当たらねぇもんな」


「せや」


こうしてうちらは準備期間、三日間のうち一日目である程度決まった。


「そういえばよ、瑠李」


「何や?」


「瑠李ってさ、」


「うん?」


「何で族に入ろうと思ったんだ?」


「…せやな~…何で入ったんやろうな?」


「いや、俺が聞いてんだけど…」


「う~ん…何でやろうな?」


「だから俺に聞くな。俺が瑠李に聞いてんだから」