「分かった。期間は三日だ」


颯がそう言うと晃が、


「さすが総長。どっかのクズと違って話がわかる」


笑顔でそう言った。


「龍、晃を離せ」


「一発殴らせろ」


「良いから離せ」


颯が少し口調を強くしてそう言うと龍は、晃を突き飛ばすようにして胸倉を離した。


「じゃあ、またな。また三日後に来るわ」


うちがそう言って部屋から出ようとした時、


「待て」


颯がひきとめた。


「何や?」


うちが顔だけ振り返らせると、


「ここの居場所、どうやって突き止めた」


颯が真剣な顔でそう言った。


「どうやってって…そんなもん、調べたに決まっとるやろ。暴走族の世界っちゅーもんはそう言う世界やろ」


「ふん。…そうだな」


うちはそれだけ言って晃と部屋を後にした。