バレンタイン!?


「じゃあ、やっぱり琴ちゃんも、佑斗が好きだったんじゃん!」


思わず振り向いた瞬間、佑斗に抱きしめられた。


「ちょっと…。何するの?」


そうやって、いつもはぐらかす・・・。


すると、佑斗は私のおでこにキスをした。


「妬いてるんだ?」


「ち、違うよ!!」


佑斗は、すぐ人の心を見透かす。


そこが、苦手でもあり、私がドキドキするところなんだけど・・・。


「離してよ」


抵抗したって、佑斗の力には勝てないって分かってる。


でも、恥ずかしさを隠すために、必死に離れようとした。