「ゆ、由奈…」 いきなり入ってきた私を見て、佑斗が驚いた顔をしている。 何で、そんなに慌てるのよ。 やっぱり、やましい事があるんじゃない。 「由奈ちゃんて、いうんですか?」 「あっ、はい。改めてよろしくお願いします」 そうだ。自己紹介してなかったっけ。 佑斗とは反対に、琴ちゃんはいたって冷静に、私に話しかけてきた。 「あの…。タメ語でいいんで」 年上の人に敬語を使われると、やりにくいのよね。