【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上




「ゆ、由奈…」


いきなり入ってきた私を見て、佑斗が驚いた顔をしている。


何で、そんなに慌てるのよ。


やっぱり、やましい事があるんじゃない。


「由奈ちゃんて、いうんですか?」


「あっ、はい。改めてよろしくお願いします」


そうだ。自己紹介してなかったっけ。


佑斗とは反対に、琴ちゃんはいたって冷静に、私に話しかけてきた。


「あの…。タメ語でいいんで」


年上の人に敬語を使われると、やりにくいのよね。