【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上




「若姐さん!ダメですよ」


慌てて駆け寄って来た晴彦が、私の前を塞ぐ様に立ちはだかる。


「何で?何かやましい事でもある?」


「違いますけど…」


「じゃあ、そこをどいて」


晴彦を軽く突き飛ばす様にして、私はドアを開けた。


こんな事をして、どうなるんだろう。


どこかでそう思う自分がいるのに、止められなかった。


私、ヤキモキ妬いてる…。