よ~し! せっかくだから、出かけちゃおう。 今にも弾みそうな足取りで、とりあえず着替えに部屋へ戻ろうとした時、 「若姐さん!」 晴彦が走ってやって来た。 「もう!何よ?」 あんたは、お客さんの相手をしてなさいよ。 と、そんな言葉が喉まで出かかる。 「勝手に出かけないでくださいね」