【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上




黙ったまま見つめていると、佑斗は手をあげてきた。


殴られる!?


思わず目を閉じ、ビクッとした時、佑斗は私の手を掴んだ。


「帰るぞ」


それだけ言うと、力強く私を引っ張る。


な、殴られるかと思った。


それだけ、さっきの佑斗の表情は怖かったのだ。

「足、痛くても我慢しろよ。お前がやった事なんだから」


前を向き、私の手を掴んだまま、ドスのきいた低い声でそう言った。


「う、うん…」


怖くて、さすがに逆らえない。


ただ、さっきより、佑斗の歩くスピードは、ゆっくりになっていた…。