【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上




恐る恐る振り返ると、軽く息を切らした佑斗が立っていた。


「佑…斗」


髪はまだ濡れている。


シャワーから出て、すぐに追いかけてきたんだ…。


見つかっちゃった。


佑斗は、息を整えながら、私を睨みつけてきた。

眉間にしわを寄せたその顔を見て、だんだんと怖くなってくる。


どうしよう…。殴られたりしたら。