別に、案内してもらわなくてもいいんだけど…。


このまま帰してください!


そんな事を考えながら、無言で歩く佑斗の後をついて行った。


もう!


あんな長い足で、スタスタ歩かないでよ。


こっちは、早足でないと追い付けないんだから。

ムカムカしながら歩いていると、


長い廊下の奥にある部屋の前で、佑斗は止まった。


部屋の向かいはガラスドアで、庭へ出れるようになっている。