「・・・それ、どういう意味?」


何で、そこで琴ちゃんの名前が出るのよ!


「い、いや…その…」


「言いなさいよ、晴彦」

睨みつけながら詰め寄ると、晴彦は観念した様に肩を落とした。


「だって…。聞いちゃったんです。佑斗さんが、琴さんに会ったとき、“ずっと会いたかった“って言ってたのを…」



な、何!?


「本当なの?」


思わず胸ぐらを掴んでしまい、晴彦は咳込んだ。