K.O.O.L−kiss Only One Love



涼太のキスが角度を変えて、あたしの意識を朦朧とさせていく。



涼太の手がブラウスのボタンを器用に外す。



あたしは、涼太の首に腕をまわし、全てを涼太に委ねた。



涼太のキスが…


涼太の息遣いが…


涼太の指が…




あたしの過去を消していく…




「ヤベ…俺、めちゃくちゃ緊張してる…」


一つに繋がったまま、涼太があたしの髪を撫でながら、あたしを見下ろす。



「…涼太…好き」



「…夕葵…今その顔は…反則…かも」



熱っぽい涼太の吐息があたしの耳元で聞こえた。




「夕葵…好きだよ」





−−−−−−−



果ててからも、あたしたちは抱き合った。



余韻に浸っていると、涼太が言った。


「はぁ…やっぱり…めちゃくちゃ出たな。止まらないんじゃないかと思った…」


「な、何をいきなり!?」


「だって、ずって我慢してたじゃん…俺」


「だからってそんな事言わなくてもいいじゃん!!バカ!!」


「バカって言うな!夕葵こそ、感じてたくせに」


「はぁ!?やめてよ!!恥ずかしい!!」


「ってか学校でやったの初めてだから、めちゃくちゃ興奮した♪くせになりそ♪」


「もぉ!エロ!!変態!!」


「いい響きだ♪」



「バカ…」



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