私の高校の保健室なのだ。 理解不能…今、この場面にぴったりの言葉だと 心から思う。 なぜ、登校途中の私が 登校しているはずの道ではなく いつの間にか 通ってる高校の保健室にいるのか。 辺りは しんと静まりかえっている。 誰もいないらしい。 腕に点けている腕時計を見ると もう、始業式は とっくに、始まっている時間だった。 「やーば。もう、起きなきゃ。」 布団を乱暴に まくり上げ 私は 保健室をあとにしようと 立ち上がり 上履きを履いた。