「聞いた気もする」

「だろ?」

記憶障害でももっているのだろうかこの女は。

「おい、まさかとは思うがお前たちは一緒にサボったのか?」

担任がいきなり会話に入ってくる。た、たしかにそうだがこれにはわけが。

「はい~そうなんです~。この人が一緒にサボろうぜ言うのでしょうがなく」

「いや、違うから。お前がサボろうって言ったんだろうが」

「そうだっけ?」

「お前の記憶力は鳥並みか」

「私の記憶力はサル並みよ」

「人間じゃねえのかよ!?」

「もういいからお前たち・・・席に着け」

なんか朝からどっと疲れた。

そして朝のホームルームもそつがなく終わり、終ったあとに棚町が近付いてきた。

「ねぇ、橘くん」

「なんだよ?」

「同じクラスだったんだね♪」

私は昨日のことに関しては罪はありませんみたいな笑顔を浮かべながら棚町が緒言う。まああえてスルーしとくか。

「そうみたいだな」