た、確かにそうかも。

「ははー」

とりあえず笑ってごまかしてみた。

「まあいいや。夜道は危ないから気をつけるんだぞ」

「は~い」

あの人は心配症な人なのかな?
そうだとしたら似合っていない。あの身長で心配されたらもはやギャグだよね。でも失礼だから私は言わない。

(ていうか、早く行かなきゃ優衣さんが心配する!)

私は再び走って風を感じながら優衣さんのいるマンションに向かった。