「橘くんもマニアってことになるんじゃないの?それだったら」

「はは、そうだな確かに」

その笑った顔を見るとなぜか胸がドキドキしてきた。これは何?

「そ、そうだよ?」

「そうだな?」

「何で疑問系なのよ」

「棚町こそ」

わけが分からない。どうすればいいの私は~。

「じゃあ持ってるんだったら貸してくれよ。ていうか今すぐ貸せ!」

「無茶言わないでよ~」

さながら十年来の友達のように会話をする私達。周波数らしきものもぴったりあってるのかもしれない。

「なら、明日もってきてくれよ」

「いいよ」

ということでそういうことになった。

でも良く考えたらあのマンモス校で待ち合わせをするとなると大変だ。

「ねぇ、メアド交換しない?」

「別にいいけど?」

「じゃあはい。赤外線~」

「ほらよ」

お互いの電話番号とメアドを交換した。贈られてきたデータの中に年齢が17と書いてある。ふ~ん一つ年上なんだ~。て年上!?

「え?橘くんって今何歳?」

「ん?17だが?」