好男は後ずさった。



「き、君達、僕に何か用ですか?」



前に出る。

好男はまた、後ずさった。



「さっき助けてもらったお礼を」

「いいですよ、そんなの。だいたい、僕は兄貴の手伝いしただけだし」

「そうですか…」



椿に目配せ。



「失礼しました」