輝空-koukuu-

「すごいケンカだぴょん・・・それじゃあお嫁さんになれないぴょん!」

みなみは私にピンッとデコピンした。

「あんなん普通だよ~ん」

アイスを食べ終わった私は、バタッと後ろに倒れた。

「・・・パンツ見えるよ」

佑は私のめくれあがったスカートをさっと直した。

「お~ありがと~」

「・・・普通に直せる佑もすごいぴょん・・・」

みなみが言うと、佑は冷静に言った。

「・・・姉ちゃんいっぱいいるから」

どうやら、姉ちゃんがいっぱいいるから慣れている、と言いたかったらしい。

「朱音、ちゃんと気をつけなくちゃだめだぴょん!」

「あいよ~」

「あいよ~じゃないぴょん!あ~あ~、せっかく可愛いのに化粧もしないで・・・髪もこんなに綺麗なストレートなのに!もったいないぴょん」

「いいんだ、こんなブサイクな顔磨いたってカビ生えるだけだから」

そんなくだらない会話をしているうちに、後ろから富ばあちゃんが現れた。

「そういえば、最近通り魔が増えてるって話、知ってるかい?」

私達三人は、首を横に振る。

「このあたりにすごい出るらしいよ。今日帰るとき、ちゃんと気をつけなさいね。」

通り魔か・・・

さすがにちょっと怖いな。

「お~い、アイス!!」

武が両手にアイスを持ちながら走って帰ってきた。

「やったぁ!アイスアイス♪」

「食べすぎだぴょん・・・」