私の愛した人

「そーいえばそれ新しいネックレス?」

話題を変えようと圭吾は私のネックレスを指差した。

それは、あのネックレス。

「うん。ちょっと最近もらったんだ」

「へー…」

圭吾は手の中でネックレスをもてあそぶ。

するとカチッとスイッチ音がした。

体が小さく跳ね上がるほどに驚いてしまった。

冷や汗が止まらなくてゾクゾクする。

「なんか今変な音しなかった?」

圭吾の言葉にさらに落ち着きを失う。

「け、圭吾、壊したんでしょー?ちょ、かしてっ」

どっちのスイッチが入ったかわからない。

無理矢理ネックレスを奪い取る。

それでもどちらのスイッチを押すべきかわからない。

「あ、私、お母さんに頼みごとされてた!帰らないと」

圭吾から逃げるようにドアへといく。

「え、じゃあ送るよ?」

「大丈夫っ」

圭吾から避けるようにして私は部屋を飛びだした。

でも圭吾の家の中なんて初めてで、出口がどこかわからない。

キョロキョロと辺りを見てるとあの子がいた。

「あら?やっと出ていく気になりましたの?出口までおくって差し上げてもよくてよ?」

「お願いっ!」

私は彼女に連れられて圭吾の家から飛び出した。