私の愛した人

「ちょ、どこに向かってんの?」

風の音に負けないように私は必死に声を張り上げる。

「基地に決まっているだろ?」

可憐はさらりと言い返す。

「と言うか、可憐あなたいくつなの?」

「私か?18だ」

可憐は自慢げにそういう。

確かに今の可憐なら18と言われても納得がいくが、最初に見た彼女は紛れもなく少女。

「ちなみに可憐の本当の姿は?」

「本当の姿か?認めたくはないが桜にあった時の姿だ」

いやな予感が的中する。

あんな幼い子供が私より年上だというのだろうか。

「あんたほんっとーに18歳?」

信じろといわれても無理な話だ。

「失礼だな?バイクの免許を持っているくらいだぞ?17以上は確定だろ?」

確かにそうだ…

この国の法律だってそこまで甘いはずがない。

そこからはさすがに私も反論できない。

「どうした?急に黙って。腹でも痛くなったか?」

「なぜそうなる!」

意味のわからないからかいをうける。

それは確かに大人が子どもにするような態度に似てはいた。

私はどこか納得がいかないまま可憐の後ろに乗っていた。