私の愛した人

そのあと、圭吾はステンドグラスのことや、祈りの言葉、たくさんのことを話してくれた。

私に語るその顔は誇らしそうで、どこか切ない表情だった。



コツン



不意に後ろから何か固い音がした。

「じぃちゃん!」

圭吾が大きな声を出したので、私も後ろを振り向く。

教会の入り口には、とても澄んだスカイブルーの綺麗な目をした白髪の老人が杖をついて立っていた。

「おや、圭吾。お客さんかい?」

「客っていうかそのー…」

圭吾は耳までほんのりピンクに染めて、きょどきょどした。

それを見たおじいさんは、全てを悟ったかのように優しくやわらかい笑顔を見せてうなずいた。

「初めましてお嬢さん。
わしは圭吾の祖父でロベスピエールと言うものです」

おじいさんは、私に手を差し伸べ握手を求めてきた。

私は、あわててその手を握った。

「は、初めまして!
ろべ、ろべす…?」

「言いにくいだろう。
普通におじいさんとでも呼んでおくれ」

またあのやわらかい笑顔が私を包んだ。

「じぃちゃん、外人なんだ。
日本語は話せるから大丈夫だよ」

圭吾が横から説明してくれた。

圭吾に言われてやっと理解できた。

瞳の色からしても名前もだけど日本の人ではないと思っていたから。