ネバーランド


「なんで?」

まだ泣いてるあたし…。

掛川はあたしの手首を見てる。



「お前鼻水垂れてる」


「うぅ…。」



掛川は血のにじんだリストバンドをゆっくり外す。

「傷のこっちゃうよ?」


もうどーでもいいや…。

あたしは掛川の膝の上で思いっきり泣いた。