上を向くと二階のベランダから秋野が手を振っていた。 秋野は少し髪が伸びていた。 大人っぽくなった。 そう言いたいけれど、どう見ても子供っぽくなったとしか言えない。 「待っててー今下に降りるからー!」 ドタドタと階段を降りる音が聞こえてくる。