君の笑顔に恋をした

「よろしくお願いします」

良かった……。



まるで俺達を祝福するように、


春風に煽られて、


今までにないくらいの桜の花びらが二人に降り懸かった。





さっきよりピンク色に見えるのは気のせいだろうか?


「…直……顔真っ赤」


からかうように言った俺に


「…さっ、桜の花びらの見すぎじゃない?」


直は俺の大好きな笑顔を向けた。





頬を桜色に染めて――