please your smile

「無理やり襲っちゃえば気になるんじゃね?」



俺はコーラを吹き出した。








「汚ねッ!」



「お前がそんなこと言うからだろ!!」





俺は慌てて横にあった布巾で拭いた。









「今彼氏いないらしいよ?」



「そういう意味じゃないし。それに、好きな人いるかもだろ」








キモい、と言われたのは、



生理的に無理、と言われたようなものだ。







俺はそのことを忘れてはいなかった。






「キスぐらいは許してくれるだろー、ユリちゃんだって今まで彼氏いないわけじゃないだろうし」





「…」