please your smile

「まーな…直樹にキモいって言うとは…」





奏は滲み出る笑いを、



堪えきれずに吹き出した。








「ユリちゃんだろ? 俺にはすごい優しいよ」




俺はムカついてハンバーガーを潰した。








「何で俺だけなんだよ…」




「その外見じゃね?…チャラそうだしさ」







不満そうに呟く俺を慰めにならない一言で慰める。




ってか奏の方が見た目も性格もチャラいぞ。







「まあ関わらなくていいと思うけど」









そうもいかない。







トップグループ同士は、



仲良くするのが思春期のルールだ。






可愛い奴はカッコいい奴と付き合うように。