please your smile

「何?」






彼女は胡散臭そうな顔をして、



めんどくさそうに聞いてきた。






「あ、いや…」








何で俺を見ないのか聞こうと思ったけど、




顔に見とれてしまって言えなかった。








「用がないなら話しかけないでよね。キモいんですけど」










……は??



今、なんつった???









そんなこと言われたことのなかった俺を、



彼女はネコ目がちな瞳で睨みつけた。