please your smile

カッコい…






黒髪で爽やかそうな彼。




いかにもサッカー部のキャプテンやってますって感じだった。






付き合っていた彼氏とは大違いの。








「あの…何で助けてくれたんですか」




「通りがかったから、ただそれだけ」









あんな場面、




普通は見ても見ぬふりして立ち去るだろう。







もしくは本当に警察を呼んだだろう。










彼はややこしいことが嫌いらしく、




それ以上は何もしゃべらなかった。










私はその人に家まで送ってもらった。




朝だといっても怖かったから。







彼は私がドアを開けて中に入るのを見届けて、去って行った。