please your smile

ユリは差し込んできた夕日に照らされて、



頬がオレンジ色に染まっていた。







綺麗だと思った。




夕日も、ユリも。








「直樹君が嫌いとかそういうのじゃなくて…、直樹君みたいにチャラチャラしてる人が嫌いなの」






「そっちも見た目結構チャラくない?」







正直に感想を述べると、




ユリはむっとした様子で言った。







「自分はいいの、男がチャラチャラしてるの嫌なの」










女って…






俺は呆れて何も言わなかった。





ユリは決心したように小さな声で話しだした。