please your smile

俺は、上に乗っていた跳び箱を力ずくで押しのけた。








「よかった、出れた」





つらかった体勢から逃れることが出来て、俺はうれしかった。








ユリは制服についた埃を取りながら、




立ち上がって俺を見つめた。










あ…そうだ。





「あのさ、さっきの違うから…息止まってたから。じ、人工呼吸だから」







俺は俯いて説明をした。








ユリを見ると、




ユリは熱のせいか顔が真っ赤だった。











それは熱のせいなのか。





それとも俺と人工呼吸、つまりキスをしたからなのか。