please your smile

「あの…」







ユリの小さな声でこの体勢に気がついた。




俺はユリを押し倒している状態だった。







「あ、…大丈夫か?」







俺はキモいと言われたことを思い出して、




おそるおそる声をかけた。








「うん…ユリは平気だけど、直樹…君は?」




名前、一応知ってたんだ。






「俺は、大丈夫」






嬉しくなったけど、




今はこの体勢をどうにかしなくては。