-12年前-






「…っ、お母さん!やだよ、おいてかないでよっ…」




「はるな。お母さんとお父さん、もうはるなを愛せなくなっちゃった。これからは拓斗と3人で生きていくから。」




「なんで?あたしは?あたしは?」






ガチャンッ








あたしの親は、たった一人の弟、拓斗を連れて何も言わずに消えた。