知らず知らずに俯いていた顔を上げると、平澤くんと再び目があった。


彼の顔もなんだか青い。




「ねぇ…メガネ、潰れてると思うんだけど…」


「……え゙……」


やっぱり彼も、
考えが同じのようだ。

わたしもおとなしく
本をどいてみた。





「「…………」」





そこには見事に本達の圧力に耐えられなかったメガネが、粉々になっていた。



(どどど、どうしよう…)



弁償?懲戒免職?
一人青くなりあわあわ
していると、


「…ぷっ…」



隣から笑い声が聞こえた。



「え?」



なんか変なこと言ったっけ?