お嬢様が貧乏学生と2人ぼっち


「気が変わったの。我が儘でこそ私よ。それにー…」

「それに?」

「この先ゆせが貧乏すぎる理由で野垂れ死にしたら、たまらないじゃない?」

俺は何も言い返せない。

別にヒモとして生きていく気もないけど、助かるのは事実。

ははん。

「ゆせ、一回しか言わないよ。」

俺と琴未さんは、部屋の隅で真っすぐ見つめ合った。