「は…い。」

え、ダサくない?俺、ダサくない?

「私、知ってしまったの。」

テーブルの横で横たわる俺の隣にちょこんと座る、お人形。

そういえば、だいぶこの部屋に馴染むようになったな琴未さん。

もう馴染む必要ないのに。

「本当の愛を、知ってしまった。」

「それは良かったです。修さんへの」

「ゆせぇ!!」


それは一瞬の出来事ではなかった。