「連れ戻すつもりはないらしいの。だからいいかなと思う。ゆせは、いいと思う?」 「まぁ、いいと思います。」 琴未さんは、人形というか天使みたいな微笑みを、俺に向けてくれた。 最近になってよく天使みたいに微笑むようになった。 なんとなく嬉しいかも。 「明日来るんだけど…ゆせバイトは?」 「明日はないですね。」 「良かった!」 わお、素直だ。珍しい。