「ゆせ、琴葉っていう私の執事のことは覚えてるよね?」

「そりゃよく覚えてますよ。」

強烈だったじゃん。

「会いに来たいんだって、今回は友達として。それとね。」

琴未さんは深呼吸をした。

「婚約者も、会いに来たいんだって。」

俺は一瞬息をすることを忘れた代わりに瞬きをたくさんした。