雨上がりの君に恋をして

二人で廊下を歩いていると、「キャー」と黄色い声援が上がった。
多分、佐野くんがいるからだろう。


「佐野くん、女子に人気だね。」何となくそういってみた。


「そんなことない。だから女って嫌なんだよ・・・」

「その嫌な女を手伝っているのはどこのどいつだよっ」

「なんか・・・その・・お前を見てたらなんか手伝いたくなった。お前は多分その辺の女子と違う・・・と思う。」
顔を赤らめながらそういった。


ドキン
心臓が跳ねる音が聞こえた。

何なの?この気持ち。
佐野くんを見るたびドキドキするし・・・。

もしかして、私は佐野くんのこと・・・
そんなことないっっ第一好きになってはいけない人だ。
次元が違いすぎる。

私はそう呟きながら廊下を歩いていった。