朱の蝶

「何、何の話だよ」

戸惑う男性に、浬さんは言う

「理由が合って、セキの家で
 当分、チカちゃんを
 預かる事にしたらしい」

「理由って、何?」

しつこい、その男性に
少しキレる浬さん。

「何でも、いいだろうが
 今は話したくねえんだよ」

「そうなの?」

私を見つめる、男性。

何て答えればいいか?

その時、弦が間に入って
くれた。

「まあ、そういう事だから
 おいおいって事で・・・

 チカ、紹介するよ
 こいつ等は俺のダチ

 こっちが、カイリで
 こっちが、ルイ・・・」