朱の蝶

こんな女、拾って

どうするつもりだ・・・

煙草を吸いながら

俺は見つめ、ため息をつく。


女のようで

男のような

儚く、眠る蝶を見つめる。


「そうか

 分かった・・・」

携帯電話を手に話す俺の傍に
纏わりつく、二人の少女。

「ゲンちゃん
 電話、ママから?」