窓を閉めた祐は、机の上に
置かれた手紙に気がつく。

「疲れた
 少しだけでいい
 一人にさせてくれ」

閉まるドア・・・

祐に宛てた千景からの手紙

『祐、お勤めご苦労様
 
 出迎えんと消えて
 ごめんな
 
 許してな
 
 お兄ちゃんが、一新が
 愛した神前組の未来を
 あんたに託します
 
 あんたにしか頼めへん
 宜しくお願いします

 ひとつだけ、約束して
 絶対に死んだらあかん

 あんたが死んだら
 私、寂しい

 最後に、こんな私を
 愛してくれてありがとう

 ほな、行くわ 

 千景』