朱の蝶

弾丸は、四柳の胸を貫き
四柳はその場所に倒れた。

千景は、その場に膝を着く。

千景の頬を掠めた、銃弾。

涙と血が混じり

頬を伝う・・

痛いのは、傷口じゃない

痛いのは、私の心・・・

張り裂けそう・・・

放心状態の千景の元へ
駆け寄った祐は、千景の
傷を探す。

「二代目?」

「タスク、大丈夫
 傷は、これだけや・・・」

傷口に触れた手が赤く
ベタベタする。

「よかった」

心から、その言葉を呟き
祐は、私を抱きしめた。