朱の蝶

千景に向けられて放たれる
銃声の音と共に、本当は
もうひとつの銃声が響いて
いた・・・

その少し前・・・

弦が撃たれる前に目覚めた
柳五の手により、投げられた
銃は宙を舞い、祐の手の内。

上手に受け取った銃を、祐は
構えた。

銃を持つ祐に気づいた男が
弾を発砲するが、動揺からか
祐のギリギリ、真横を掠め

その男は、もう一度、引き金
を引くが、今度は弾切れ・・・

それに気づいた神前組の男達
が、その男や、敵の者達に
目掛け素手で殴りかかる。

緊張感の中、大きく揺れる場面

そして、重なり大きく響いた
銃声の、もう一つ・・・

それは、祐が構えた銃から
響いた銃声。

放たれた弾丸・・・