朱の蝶

憎しみに駆られた私は
倒れた弦の手から、銃を奪い
四柳に向けて構える。

銃を持つ手が、震える。

しっかり狙え、千景・・・

震えが止まらへん。

「アホ、やめとけや
 
 女のお前に
 銃は扱われへん

 今度こそ、さいなら」
 
千景に向けて放たれる銃弾

この弾に当たれば
私は確実に死ねる?

動かない、弦

弦がいない世界に

「私、用、ない」

私は涙を流し、銃を下ろす。

「二代目~」

叫ぶ声・・・