朱の蝶

「ほな、そろそろ
 
 二代目
 お別れさんや」

四柳の手が引き金に
触れようとした、その時

気を失い、倒れていた
はずの柳五が上体を
ゆっくりと起こす。

柳五の手に、触れる
神前組の男達が捨てた銃

柳五が目を覚ました事に
誰も気づかない

いや、たった一人だけ
気づいた男がいた。

「手っ取り早く
 終わりにするわ」

四柳の引き金に触れる
手が動く?

銃弾が飛び出す?

銃声・・・?

千景は、腰元にさした
銃の感覚を見失う。

何で、ゲン・・・?