朱の蝶

「チカ、お前・・・?」

「遣るなら、遣れや
 
 私は、逃げも隠れも
 せえへん」

死を覚悟した、お前は
振り返り、最高の笑顔を
俺に見せた。

美しい、朱の蝶

お前は、俺に背を向ける。

お前の華奢な背中が
今日は大きく見える。

お前の手は、腰元へと
伸びる。

まさか、お前は
銃を使うつもり・・・?

誰もが考える・・・

銃が一挺ならば、四柳を
押さえ込めば、何とか
勝算はある。

しかし、銃はもう一つ。

神前の仲間を撃った銃弾
の残りは、何発?

どうすれば・・・

千景を

弦を

二代目を

大切な人を助けられる?